闘魂!アララガマ

宮古毎日新聞労働組合の活動を紹介します。

闘魂178号

一時金(賞与)ゼロ回答
交渉拒否の姿勢鮮明に

 2013年闘団交が1日、開かれました。組合が11月20日に救済審査を申し立てから初の団交でしたが、会社の姿勢は相変わらず不誠実なものでした。組合要求に対する回答はゼロ。会社は「賞与について組合と話し合うという就業規則や労働協約はない」として、一時金交渉の一切を拒否しました。説明だけで事足りるとして、今後も交渉する意思がないことを宣言しました。これは明らかな不当労働行為です。

 団体交渉は、その名の通り交渉することが目的です。ただ会社
の説明を聞くためのものではありません。そのために組合は、事前の事務折衝の中で有額回答ができるかどうかを確認しました。額の交渉ができなければ団交を開いても意味がないからです。

 しかし会社は、団交の場で「賞与を支給するか、しないかはまだ決まっていない。決まってないことも回答だ」(社長)として、組合の指摘を無視しました。このような姿勢で交渉が進展するでしょうか。あまりにも不誠実な対応と指摘せざるを得ません。

 組合は、会社の対応によっては救済審査の申し立てを取り下げることも提案しましたが、会社は中労委和解によって「(労使関係)正常化している」と主張しました。いったい何を根拠にこのような主張を展開できるのか甚だ疑問です。

 会社は組合の質問に対し、「合理的な理由がない」という言葉を金科玉条のごとく繰り返して回答をはぐらかしてきました。交渉し、妥結するというプロセスを完全に無視して中身のない団交を繰り返しているのです。こういった団交は「形式団交」「不誠実対応」とされ、不当労働行為に該当します。

 契約社員組合員の正社員化要求に対しても会社はのらりくらりの対応でした。組合はイエスか、ノーかで回答を求めましたが、「イエスもノーもありません。会社の方針を説明しました」(社長)と述べるのみでした。この発言も交渉拒否の姿勢を顕著に表しています。

 県マスコミ労協の臨時大会で決議された文書の受け取りも代表者の氏名がないことを理由に拒否しました。マスコミ労協の総意であるにもかかわらず、社長は「紛糾に導く文書を出している」と述べ、県内マスコミで働く仲間の強い思いを踏みにじったのです。

 一連の対応を見る限り、中労委和解で「(労使関係は)正常化している」と言う会社の姿勢は矛盾します。正常化どころか、会社の対応は悪質さを極めるばかりです。組合はこのような会社の対応を決して許しません。今年闘においても、不当労働行為を繰り返す会社の姿勢を徹底的に糾弾していきます。

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